サムライ Sumurai 2005 12 19

 2005年12月17日の日本経済新聞には、このような記事があります。
「米政権、細る対日パイプ」
「知日派、また退任」
「マイケル・グリーン国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長が19日付けで退任する。」
「今年に入り米政権では、日本通が相次いで退任。」
「グリーン氏は、局長級以上で最後の知日派といえる存在だった。」

 実は、学者の世界でも、日本研究者が減少していると聞きます。
よく「なぜか」と聞かれますが、それは、簡単なことです。
日本に魅力がなくなったからです。
 人間に一生があるように、国家にも一生があります。
農業国家→教育国家→工業国家→金融国家→観光国家。
 今、日本が、金融国家になりつつあるならば、
外国から見れば、魅力ない国に見えるでしょう。
 今の日本には、そういう兆候があるでしょう。
子供や若者に、「理数嫌い」や「理数離れ」が広がっていると聞きます。
 あるいは、別の言い方をしましょう。
日本は、サムライの国だからこそ、魅力があったのです。
 しかし、今の日本社会、
「寄らば大樹の陰」、「長い物には巻かれよ」、「勝ち馬に乗る」、「虎の威を借る狐」、
そういう傾向がありませんか。
 これでは、外国から見れば、何も魅力を感じません。
サムライの国だからこそ、魅力を感じていたのです。
 今の日本、優等生ばかりになってしまった。
しかし、今の日本には、優等生は不要です。
乱世の時代に、優等生の出る幕はありません。
 今の日本は、「バカ」が必要です。
もちろん、単なるバカではなく、
日本の未来のためにバカになれる人材のことです。
 明治維新の英雄は、優等生ではなかったでしょう。
日本の未来のためには、自分の命なんか惜しくないと考えていた「大バカ」だったでしょう。
しかし、サムライだった。
(注)
「長い物には巻かれよ」
目上の人や勢力のある人には、争うより従っている方が得である(広辞苑)。
「虎の威を借る狐」(戦国策)
他の権勢をかさに着て、いばる、つまらぬ者のたとえ(広辞苑)。










































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